エクセルで作る飲食店メニュー 料理写真の撮影

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料理写真の撮影/基本

料理を美味しそうに写すのはなかなか難しいものですが、売れるメニュー表作りには欠かせません。上の写真、被写体はセ○ン・イレ○ンの海老ドリアですが、写り具合自体は充分メニュー表に掲載できるレベルのものだと思います。
料理の写真を撮影する際の基本は以下のものです。
  • 斜め後方からのライティングにより立体感を出す
  • 光を拡散させ不快な陰影を弱める
  • プラス露出で明るめに撮影する
  • 適切な光源またはホワイトバランスの設定で正しい色を表現する

セッティング

 この写真を撮ったセッティングは日中で窓がある部屋という条件つきですが、上の図の通りで 極めてシンプルなものです。しかし基本はこれですべて押さえることができます。逆にいえばプロは 人工的にこの状態を作り出すために、数十万~数百万円のお金を照明機材にかけるわけです。
 まず窓辺に料理を置きます。しかし窓といっても直射日光が差し込む窓は撮影には向きません。直射日光下で撮影すると写真にコントラストがつき過ぎ、料理手前に濃い影ができ、処理に困ることになります。
 次にカメラと料理の間にレフ板を立てます。レフ板とは反射光を被写体にあてるために使う白または銀色の板のことです。レフ板といっても白か銀色であれば厚紙でも発砲スチロールでも問題はありません。アルミの天ぷらガードなどという手もあります。
レフ板なし レフ板あり
 上の写真を見ていただくと、効果は一目瞭然だと思います。レフ板なしのほうは容器下にくっきり影ができ、トッピングの海老の下にも強い影ができています。さらにレフ板ありのほうは写真全体に光がまわり柔らかな印象になっています。

露出補正

 料理の写真はやはり明るめのものが好まれます。
 カメラに詳しくない方は混乱するかとおもいますが、オートで撮影した場合、カメラは明るいものも、暗いものも、丁度よく撮影するように出来ています。実はこの「丁度よく」というのが曲者で、一般的な料理の撮影には暗すぎる場合がほとんどです。特にフレンチのように純白の皿に盛り付けた料理はかなり暗く写ってしまいます。
 上の写真は両方とも露出補正はしていません。しかし背景が白いほうの料理はあきらかに露出不足です。このようにフルオートでカメラまかせで撮影した場合、カメラは写真全体の明るさを割り出し、「丁度よく」露出を決定します。この場合、背景にした白いシート(これは本当は純白のものです)は明るすぎると判断し露出を下げたため、黒い背景のものより料理が暗く写ってしまたわけです。ちなみに「丁度よい」明るさは18%のグレーとよばれるものです。
 このことを知らない人は、照明が足りないせいだと勘違いし、ありったけの照明器具を持ち出して料理を照らしますが、明るくなった分だけカメラは暗く写そうとしますしますので、撮影結果は優秀なカメラほど変わりません。
 これを解消するには、カメラの露出をプラス側に補正します、補正の仕方はお持ちのカメラのマニュアルを参照してください。補正量は被写体と背景の色によりますので一概にはいえませんが、プラス側へ1程度補正し、何段階かに分けて撮影しておくのがよいと思います(これをブラケティングといいます)
  
露出補正±0
露出補正+0.7
露出補正+1
露出補正+1.3

三脚の使用

 料理を撮影する場所はほとんどが室内ということになると思いますが、室内での撮影に三脚は不可欠です。室内は実際には思いのほか暗く、手持ちの撮影では手ブレをおこす可能性があります。さらにプラス側に露出補正をかけた場合、シャッタースピードはさらに遅くなりますので手ブレの可能性はさらに高くなります。
 一口に三脚といってもピンキリで、一台2千円程度から10万円以上のものまでありますが、とりあえず用意するのは安価なもので構いません。ただ安価なものは華奢なつくりのものが多く、シャッターを押しただけで三脚がたわみ、ブレの原因となることがあるので、セルフタイマーを活用するのがよいでしょう。
 三脚には手ブレを防ぐほかに、構図を決めやすくする効果もあります。三脚でカメラを固定しておけばファインダーあるいは液晶を確認しながら料理の向きや、撮影する角度を決めることができます。またコース料理や定食の食器のレイアウトを決める際も三脚がなければ経験を積んだプロでもない限り作業は難しいものとなります。
 さらにメニュー表(ブック)に載せる写真は、一般的な料理写真とは違い、ある程度の統一感が必要となります。たとえばラーメンや丼物が一枚一枚まったく違った角度で撮影された写真が掲載されたメニューは、やはり見苦しいものです(特別な狙いがあれば別ですが)

ホワイトバランス

 普段はあまり気にしませんが、私たちはさまざまな光源下で物を見ています。光源にはそれぞれ色温度というものがあり、同じ物でも、色温度が違えばカメラに写した場合、発色が違ってきます。しかし人間の目というか脳はよくできていて、この光源の違いによる発色差を、人間にとって一番自然な光である太陽光で見た場合に近いものに変換して認識しています。ホワイトバランスはカメラが写した実際の色と人間が感じる色の違いを補正する機能です。料理撮影の際も、このことを念頭において置くとより美味しそうな写真の撮影が可能となります。
オートホワイトバランス 太陽光
電球 日陰
蛍光灯 曇り
 最近のデジタルカメラのオートホワイトバランスは優秀で、かなり正確に正しい色を再現してくれますが、より正確さを期すには、マニュアルホワイトバランスを使います。
 マニュアルホワイトバランスとは、一度画面いっぱいに白いものを写し、カメラにその光源下での白を記憶させる機能のことです。詳細はお持ちのカメラの説明書をお読みください。
 下の写真はマニュアルホワイトバランスを設定して撮影したものです。「オートホワイトバランス」と「曇り」の設定に近い状態の発色となっています。撮影時、実際の天候は雨でしたが。
マニュアルホワイトバランス