エクセルで作る飲食店メニュー 広角と望遠

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広角と望遠

 最近のコンパクトデジカメは、ほとんど光学ズームがついていますが、今回はズームレンズの望遠と広角の写り方の 違いについてです。
 上二つの写真はデジカメのほぼ望遠端と広角端で、画面一杯にグラタンを写したものです。 上はほぼ望遠(テレ)端、下は広角(ワイド)端ですが、広角で写したグラタンは容器の形が随分変形しているように見えますね。これを撮影した デジカメはニコンのCOOLPIX S4で、広角端は35mm換算38mmと、それほど広角よりのカメラではありませんが、 それでも広角端でアップ(マクロ)で撮るとこれだけ物の形は歪みます。
 写真は焦点距離が短く(広角)なればなるほど、近くのものは大きく、遠くのものは小さく写り、遠近感が強調されるという 特製があります。トッピングの海老も広角で写したほうは、手前と奥では大きさが倍も違っています。
 料理写真とはいえメニューに載せる写真は商品写真ですから、料理の形や盛り付けの形状が実際とあまりに異なるものは好ましくないと思います。
 メニューやお品書きに、定食やコース料理の写真を掲載することは多いと思います。しかし 複数の料理をきれいに並べて撮影するのは、なかなか難しいものです。
 上の写真は焦点距離35mm換算で126mm、一般的なコンデジのズームでいえば3倍~4倍ズームぐらで、 実際に見た目の印象に近いものです。
 皿数が増えると、必然的に撮影範囲は広がりますので、撮影位置はそのままでズームを広角側にしてしまいがちですが、 前述のとおり、ものの形は歪んで写ることになります。この例では主役のゴーヤチャンプルーが 実際に比べ、かなり大きく写っています。これはこれでありかなとは思いますが、 あまりにも誇張された写真と実物が違えば、お客様がお店に不信感を抱く恐れもあります。
 さらに汁椀や小鉢が不自然に傾いて写っています。これはカメラに俯角がついている場合に起こる現象で、 広角になればなるほど強調されてしまいます。よくブログやホームページで定食やコース全体を写した写真で、 とても平らなテーブルに載っているとは思えないものがありますが、原因はこのことによります。
 これはお客様に配膳する形をそのまま写した例です。商品撮影は使用されている状態や普段目にする角度から写すのが 基本ですが、例外のない規則はありません。広角でこのような形で撮影すると、何が売りたいの分からなくなってしまいます。 どうしても作法に則って配置しなければ気がすまない方は、できるだけ望遠で撮影してください。ところで香の物の皿の 向きが逆ですね、少々無作法でした(汗)
 定食やセット物の撮影は主役を前にもってくるようにすべきです(これも例外はありますが)それから皿と皿は出来るだけ詰めて 配置すると見栄えのする写真になります。尚、こういった皿のレイアウトは慣れないと難しく、時間がかかります。撮影前に あらかじめ、空の皿を並べて配置を考えて考えておいたほうがよいでしょう。あれこれ考えているうちに料理は冷め、 色味も悪くなってしまいます。
 広角撮影の問題は形が歪むことだけではありません。上の写真を見ると、奥のほうが 背景用に敷いた塩ビのシートから、はみ出して写ってしまっています。
 上の図は、料理を画面一杯に撮影した場合に、写りこむ背景の範囲の模式図です。広角になればなるほど 写りこむ範囲は広がり、背景の処理が難しくなるのが分かると思います。
 これは料理から2mほど離れて望遠で撮影したもの、焦点距離は35mm換算で150mmですから、5倍ズームぐらいです。 幅60cmの背景用塩ビシートに難なく収まっていますね。あと2・3品は楽勝で背景の中に収めることが出来そうです。
 定食やコース料理、セット物の撮影で品数が増えた場合は、カメラのズームを広角にして撮影範囲を広げるのではなく、 料理から離れて、望遠で撮影したほうが写りも自然で、背景の処理も楽になるというこは、是非知っておいてください。 撮影場所が狭く、後ろに下がれない場合は仕方がないのですが。